HTMLやCSS、Javascriptなどのフロントエンドを作るための便利なツールがとてもたくさんあります。その中の1つ、Yeoman(ヨーマン)を使ってHTML5を簡単にコーディングしてみましょう。
Yeomanを使うと、ライブリロード(ファイルの変更を検知して、自動でブラウザをリロードしてくれる機能)だったり、SassやCompassのビルドも自動で行ってくれたりととても便利になります!そのデモをGIFアニメーションにしてみました。
ただ、Yeomanを使えるようにするためには、意外と大変なんです。今回はその環境構築を出来る限りわかりやすく紹介します。環境構築の対象としては、Macを想定しています。HTML5とYeomanについては、こちらをご覧いただければ。
では、「ターミナル」を開いて、作業を始めましょう。「アプリケーション」→「その他」に入ってますよ!
homebrewのインストール
まずは、Mac環境に開発で必要なツールを簡単に導入できるhomebrewというものをインストールします。「brew install ◯◯」で簡単に色んなモノがインストールできちゃうのでとっても便利ですよ。
その前に、「Command Line Tools」というものをインストールしなければいけないのですが、MacのOSによって方法が異なります。
MacのOSがYosemite(Mac OS X 10.10)の人
以下のコマンドを入力して実行してください
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xcode-select --install |
すると、以下の様なポップアップが出るので、「インストール」ボタンを押します。

インストールが完了するまで待ちましょう。
MacのOSがMavericks(Mac OS X 10.9)以前の場合
OSがMavericks以前の場合、コマンド「xcode-select –install」を実行して「インストール」ボタンを押しても、警告が出てインストールできません。

色々と手順が難しいので、こちらのブログを参考にインストールしてみてください。
Xcode5にCommand Line Tools(コマンドラインツール)をインストールする
Command Line Toolsのインストールが完了したら、Homebrewのインストールをします。
Homebrew — The missing package manager for OS X
以下のコマンドを実行するだけ!簡単!
途中でEnterキーの入力と、PCのパスワードの入力を求められます。
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ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)" |
ちなみにこのコマンドは、Homebrewサイトの中程に記述されているので、うまく行かなかった場合はそこを見てみてくださいね。

インストールが完了したら、homebrewが正しく動くか以下のコマンドで確認しましょう。
バージョンが表示されればOKです。
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brew -v |
試しに、gitコマンドをインストールして見ましょう。
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brew install git |
nodebrewのインストール

node.jsをご存知でしょうか?node.jsとは、サーバで動くJavascriptライブラリのことです。node.jsのライブラリを使うことで、色々なことが簡単で便利になるので、とりあえず入れましょう。
node.jsのインストールって本当はとても大変なのですが、そのインストールをとっても簡単にしてくれるのがこのnodebrewです。メンドクサイこと全部nodebrewが管理してくれます。優れもの。
インストールも簡単で、以下のコマンドを実行するだけです。
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curl -L git.io/nodebrew | perl - setup |
うまく行かなかった人は、以下を実行してみてください。2つに分けて実行してます。
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wget git.io/nodebrew perl nodebrew setup |
実行後、以下のコマンドで、「環境変数」を追加します。これは、nodebrewコマンドを使えるようにするためのものです。※ターミナルでファイル編集できる方は直接.bash_profileを書き換えてください。
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echo export PATH=\$HOME/.nodebrew/current/bin:\$PATH >> ~/.bash_profile source ~/.bash_profile |
そして、homebrewをつかってnode.jsをインストールします。とりあえず新しいv0.11.15を入れてみましょう。
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nodebrew install v0.11.15 |
実行するとびっくりするぐらい文字が流れていきますが、焦らずにじっくり眺めて待ちましょうww
完了したら、以下を実行して正しくインストールされているか確認しましょう。
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nodebrew use v0.11.15 node -v |
バージョンが表示されればOKです。
npmのインストール
npmはnode.jsのライブラリを簡単にインストールできちゃうツールです。これもさくっとインストールします。
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curl -L https://npmjs.com/install.sh | sh |
yeomanのインストール
yeomanとは、色々なライブラリを組み合わせて、ベストな形にしたひな型を作ってくれちゃうツールです。その中にHTML5のひな型もあって、とても簡単に作れるようになります。
こちらもインストールが簡単になっております。先ほどインストールしたnpmを使ってインストールします。ちなみにbowerとgruntも必要なため、これらも一緒にインストールします。
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npm install --global yo bower grunt-cli |
「yo」がyeoman、bowerとgrunt-cliについてはまた別の機会に紹介します。
サンプルのwebappを作成
以下コマンドを打って、一度Enterを押すだけでHTML5のWebページができちゃいます。
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mkdir testApp cd testApp yo webapp |
後は、以下コマンドを実行すると、ローカルでサーバを起動してくれて、出来上がったWebページをブラウザで見ることができます。
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grunt server |
この「grunt server」が動いている間は、一番上のデモ画像のようにファイルの変更を検知して、ブラウザを自動でリロードしてくれるようになります。これがとっても便利!grunt serverを止めるには「Control + C」で止まります。
まとめ
homebrewからyeomanまで一気にインストールして、HTML5の開発環境を整えてみました。
yeomanを使うと、色んなひな型をコマンド1つで準備でき、2、3個のコマンドでバージョン管理ができちゃうようになります。またSassやCompassを使う環境も簡単に準備できるので、ぜひ環境を整えてみてください!
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